Q3D元素不純物試験のご紹介
第十八改正日本薬局方 元素不純物試験法に従った分析法バリデーション、品質評価を承ります。
ICP-AES2台とICP-MS2台の他、マイクロ波加熱分解装置を2台保有し、お客様のニーズに合わせた分析が可能です。Q3D試験(受託分析)に関しては多くのご依頼をいただいており、蓄積したノウハウおよび技術に基づき、高精度の試験を行うための試験法のご提案や分析法バリデーションの実施を行っております。
試験の進め方
- 事前検討
◆検体情報確認
・試験項目
・構成成分
・管理濃度
◆試験の選択
・限度試験・定量試験
◆前処理方法の検討
◆分析条件の検討 - 試験計画
◆試験計画書作成
・分析能パラメーター
・試験手順
・評価基準 - バリデーション
◆試験実施
・システム適合性
・特異性
・真度
・併行精度
・室内再現性
・範囲及び直線性
・定量限界 - 試験報告
◆試験報告書作成
・試験結果
・評価基準に対しての判定
リスクアセスメントにおいて考慮すべき元素
当社ではクラス1~3の全元素を対象にppbレベルの定量が可能な「超微量元素不純物分析室」を設置しております。各製剤・原料の定量試験、分析法バリデーション等、お気軽にお問合せください。
元素 | クラス | 意図的に添加された場合 (すべての投与経路) |
意図的に添加されない場合 | ||
---|---|---|---|---|---|
経口 | 注射 | 吸入 | |||
Cd | 1 | 要 | 要 | 要 | 要 |
Pd | 1 | 要 | 要 | 要 | 要 |
As | 1 | 要 | 要 | 要 | 要 |
Hg | 1 | 要 | 要 | 要 | 要 |
Co | 2A | 要 | 要 | 要 | 要 |
V | 2A | 要 | 要 | 要 | 要 |
Ni | 2A | 要 | 要 | 要 | 要 |
Tl | 2B | 要 | 不要 | 不要 | 不要 |
Au | 2B | 要 | 不要 | 不要 | 不要 |
Pd | 2B | 要 | 不要 | 不要 | 不要 |
Ir | 2B | 要 | 不要 | 不要 | 不要 |
Os | 2B | 要 | 不要 | 不要 | 不要 |
Rh | 2B | 要 | 不要 | 不要 | 不要 |
Ru | 2B | 要 | 不要 | 不要 | 不要 |
Se | 2B | 要 | 不要 | 不要 | 不要 |
Ag | 2B | 要 | 不要 | 不要 | 不要 |
Pt | 2B | 要 | 不要 | 不要 | 不要 |
Li | 3 | 要 | 不要 | 要 | 要 |
Sb | 3 | 要 | 不要 | 要 | 要 |
Ba | 3 | 要 | 不要 | 不要 | 要 |
Mo | 3 | 要 | 不要 | 不要 | 要 |
Cu | 3 | 要 | 不要 | 要 | 要 |
Sn | 3 | 要 | 不要 | 不要 | 要 |
Cr | 3 | 要 | 不要 | 不要 | 要 |
Q3Dに対応した弊社試験法
試験項目 | 試験法及び使用機器※ | 定量下限 |
---|---|---|
クラス1 |
加圧酸分解後 ICP質量分析法(分解A法) 試料量:0.1g |
0.1μg/g |
クラス2B Au、Pd、Pt クラス3 Sn |
加圧酸分解後 ICP質量分析法(分解法B) (硝酸と塩酸で溶解する元素に適用する) 試料量:0.1g 前処理:マイクロウェーブ処理 試験装置:誘導結合プラズマ質量分析装置(ICP-MS) ※不純物が高濃度の場合、誘導結合プラズマ発光 分光装置(ICP-AES)を使用 |
0.1μg/g |
クラス1 Hg |
加熱気化原子吸光法 | 0.1μg/g |
主要機器
前処理装置
密閉容器内の試料にマイクロ波を照射し、高温高圧条件下で酸分解を行います。汚染のリスクが少なく、揮発性元素の回収に優れた前処理装置です。
測定機器
「医薬品中の元素不純物ガイドライン」で定められた24元素を他元素同時一斉分析でき、微量元素の検出に優れた装置を用いております。高マトリクス耐性、干渉イオン低減能力が高く、様々な検体に対応できます。
不純物が高濃度の場合使用いたします。
料金・各種ご相談など、
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TEL:027-372-5111
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